教員研究 2025.03.10

「バイオメカニクス」の研究から、アスリートの技術向上に貢献する

TAKAHASHI KENTARO
⾼橋 健太郎 職位 教授
  • 背景

    スポーツの技術を効果的に向上させるにはどうすればいいのか?
    その課題を⽣体信号から読み解いていく

    スポーツの技術的な評価は、指導者や審査員の経験、主観的な視点によって判断基準が設けられる傾向がありました。そこに対し、もっと客観的な視点からアスリートのみなさんの技術⼒を向上させられないかと考え、「⽣体信号」というテーマに辿り着いたのが始まりです。
    現在は、脳波や筋電位、脈波といった電気信号の解析を⾏い、アスリートのみなさんの技術⼒向上のアシストを⾏っています。

  • 目的

    優れたアスリートと⼀般的な⼈の電気信号の分析から、
    効果的なコーチングや指導法の確⽴に役⽴てていく

    ⼈間の動作は脳から筋⾁へ神経を伝達する電気信号によって制御されています。
    そのメカニズムを脳波や筋電位といった電気信号から解析することで、効果的なコーチングや指導法の確⽴に役⽴てようというのがこの研究です。例えば、優れたアスリートと⼀般的な⼈との違いはどこにあるのか。それを電気信号に基づいた解析によって明らかにできれば、具体的かつ客観的なアドバイスができるようになると考えています。

  • 提案手法

    脳がイメージしている動きと実際の動きがどこ
    までシンクロしているかを調べる

    優秀なアスリートの⽅は、脳がイメージしている動きと実際の動きがかなり近いと思います。
    ⼈間の運動プロセスの中には、筋⾁に指令を出す脳波と、末端で筋⾁を動かす筋電位(筋⾁の細胞(筋線維)が収縮する際に発⽣する微弱な電場の変化)があって、そのふたつのデータがどれくらい同調しているのかを⽰す「コヒーレンス値」を算出して、相関性を調べています。

  • 検証

    データを上⼿く活⽤して、より客観的に技術⼒を
    評価できるように

    「コヒーレンス値」を⽤いることで、実際の動作だけではなく、選⼿がどんなイメージに基づいて動いているのか、動作だけを覚えているのか、それとも頭で考えて合理的に動いているのか、これもデータでわかるようになります。現在は主に⽇本剣道形の動作解析を⾏っていますが、この研究は⽇本剣道形のみならず、様々なスポーツで応⽤できる可能性を秘めています。

  • まとめ・効果

    ⼈間の動作を科学的に分析し、アスリートの技術向上に貢献する

    これまでブラックボックスの中にあった脳と筋⾁の運動の仕組みが解明できれば、世界を驚かせるようなアスリートが次々と⽣まれるかもしれません。脳波と筋電位の相関を探り、アスリートのみなさんの技術⼒の向上に今後も役⽴てていきたいと思います。

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